今のアカペラにおけるMIXの意味を考えてみる
アカスピやJAMの応募だったり、SNSに動画を載せて宣伝アカペラにおいてMIXという技術が使われるようになりました。
きれいな状態の音源の方がいいという認識は共通だなと思います。
一方、以前お見掛けした他の方のブログの中に
アカスピにおいて、MIXがきれいにされていることと通過率は相関が無い
という調査を見かけました。
あなたは少しでも審査に通りやすくするために、少なくないお金を払ってMIXを外注しているというのに効果が無いのであれば、いったいなんのために外注しているのでしょうか?
今回は今のアカペラMIXについて考えてみたいと思います。
先に断っておきますが、以下の内容は僕の主観であり、僕のMIXがいいとか他の人のMIXをけなすなどの意図はありません。
僕の見解とポリシー
正直本当に疑問なところではあるのですが、それでも僕がなぜMIXの外注を承っているかというと、また別のところに価値を感じているからにほかなりません。
それは、
音質の良い状態の音源や動画を残しておく
ということです。
バンドが解散して5年後、たまたまメンバーが集まる機会があったとき。
ここの音外してんじゃん笑笑
って笑い合えたらいいじゃないですか。
子供ができて、「お父さん(お母さん)昔はアカペラやってたんだぞ」って言いたくなったとき。
見せられる音源や動画がしっかりしていた方がかっこつけられるじゃないですか。
これは僕が社会人になって「大会で勝ちたい!!」みたいな感情が薄くなったから出る考え方なので、学生の方には刺さらないかもですが。
学生のバンドこそ青春であり、黒歴史であり(笑)、しっかりMIXして残しておくべきものだと僕は思っています。
なんなら、僕もJP-act時代の動画や音源はけっこう残していて、たまに見ると懐かしくなって止まらなくなりますよ。
でもあの頃はMIXをするという文化は無かったので、iPhoneで撮った動画やミキサーの音をそのままくっつけた動画でした。
MIXできていたら、この懐かしい思い出をさらにいい形で残せたのにと思わずにはいられません。
アカスピにおけるMIX
そういう意味では、アカスピっていい機会だと思うんです。
だってYoutube上にずっと残るんですからね。
たとえ外部のイベントやライブに全然出てなくて音源が残ってないようなバンドでも、
卒業制作やろうかって話が出ないようなバンドでも、
ハードルが低く動画を残せるわけですからね。
ちなみに社会人になってから久々にライブに出ることになったんですが、予習用の動画として昔のアカスピのエントリー動画を紹介されてました。mix無しのライン音源ですよ笑 こっわ。
審査に通過するため、SNSでバズるため、色々な目的でMIXを外注するのでしょうが、個人的には"記録"として残しておくことは意味があることではないかと思います。
僕に依頼を考えてくれている方へ
僕自身のMIXへの考え方がこんな感じなので、MVやPV、SNS上でインパクトのあるようないわゆる"作品"的なMIXは得意ではないです。
そういう音源を求めている方は、他のMIX師(?)の方に頼んだ方が満足な結果が得られると思います。
でも今の自分たちの姿を残しておきたいと思うなら、少しは力になれるかもしれません。その時はぜひTwitterのDMへどうぞ。